2008年4月4日(Fri) 2008年4月新年度の始まりと、福岡天神院開院のご挨拶 -夢を見ることの重要性について思う-
手術で忙殺される毎日、ふと気がつけば、とても気持ちの良い季節、桜満開の時期となっていました。一般社会的には「新年度、新学年度」の始まり、当院的には「福岡天神院の堂々オープン」と言える出発の時となりました。
今回の完成致しました天神院のハードウエア(内装インテリア)は、既述しましたように、私の、これまで培ってきた美容外科診療・手術に関する独自のコンセプトを、しっかりと凝縮表現したものとなっており、多くの患者皆様に気持ちよくご利用頂ける雰囲気に仕上がったもの、だと自負しています。これにより、当院ならではの肝心なソフトウエア・「高い技術」が、十二分にご提供出来る環境が整った、と自信をもってご案内申し上げられます。どうぞ期待して御来院下さい。
さて、どのような場合でも、私はこの「始まり」、「出発」、「beginning」 という言語には、一言では表現できない、とても強い魅力を感じるのですが、皆さんはどうでしょうか。「夢」実現に挑戦しようとする、若いエネルギーのような空気を強く感じないでしょうか。そして、この「夢」こそが、「若さ」を造る真の原動力である! と思うのです。
暦の年齢上若いという人々(若者)は、ほとんどの方々が将来に対する夢を抱いているでしょう(当然夢を見るべき年齢層なのですが・・・)。それであってこそ、初めて本当に「若い」と言えると思うのです。ところが、暦上の加齢とともに、夢を見続ける、夢を見る量が減っていってしまう方々が結構いらっしゃるのではないでしょうか。とても残念なことですが・・・。この場合、本当に「老けてきた」「若さを失ってきた」と見なされると思うのです。逆に、暦の年齢は増しても、夢を見続けることが出来れば、本当にいつまでも「若い」、歳をとっていても実際は「若者である」、と断言出来ると思うのです。(反対に見かけ上や暦上若い人でも夢を見失っていたならば、もはやその状態は「老人である」、と言えるでしょう。)
では、ここで言う「真の若者」としての特権?である、将来に向けての「夢」を、いつまでも見続けるにはどうすればよいのでしょうか。いろいろな条件がある中で、私は「ハングリーな環境」こそが一番「夢」を見易くする強いエネルギーになるのではないか、と思うのです。ハングリーと言えば、即座にボクシング!とイメージされますね。現環境に満足しない、挑戦者としてのボクサーが、ハングリー精神の中でチャンピオンになる夢を抱き、若々しいエネルギーを発散するからこそ、周囲が強く感動するのでしょう。逆に王者になり、裕福な満たされた環境下に置かれ慣れてしまうと、ハングリー精神が薄れ、現状に妥協するがゆえに夢が見れなくなり、すなわち老けていく、と思うのです。
スターローン主演の「ロッキー」という有名なボクシング映画は、誰もが見られたと思います。Part 5 まである長いストーリーの中で一番感動的だったのは、やはり「Part Ⅰ」である、と多くの方々が感じていることでしょう。当然です。「Part Ⅰ」 が最もハングリー性が高かったからです。そしてこのハングリー性が、老若男女・皆をして、夢を追うことの魅力とその意義を思い出させ、(単なる年齢の、見せ掛けの若さとは別次元の)「真の若さ」という尊いエネルギーを誰もが感じることが出来たからです。
プロスポーツの選手は、少年少女達に夢を与える職業人である、と言われています。しかし、この言葉には語弊があります。プロスポーツの選手「は」、ではなく、プロスポーツの選手「も」 が正解です。夢を与える職業は世の中に数多くあります。美容外科医もそうです。美容外科医は、「腕におぼえある」その外科技術を駆使して、老若男女、外見・身体的悩みを持つ全ての人々に夢を与えることが出来ます。彼ら・彼女らをより美しく整えることで、さらなる幸せをお求めになるお手伝いをすることが出来ます。但し、ここが肝心ですが、夢を人に与えるためには、与える側本人も夢を見ることが出来る者でなければなりません。夢を抱けない者が他人にどうして夢を与えることが出来るでしょうか。
美容外科医の私としては、以上のことを肝に銘じ、現状に妥協・満足することなく、Part Ⅰのロッキーに負けないよう、自らストイック的にハングリー精神を保ち、日々、美容外科診療に精進・努力していかねば・・・と思っている次第です。自分自ら夢を見続けながらも、その「若い」エネルギーを、多種多様に悩んでいらっしゃる多くの患者様に提供し、彼ら・彼女らに出来るだけ多くの夢を与え続けていけるように・・・。