2007年9月27日(Thu) 福岡天神院の来春新規オープン予定のご案内 -個人力 vs 組織力について思うこと-
先日、やっと中秋の名月を迎えました。やっと、と申しましたのは、今夏はまさしく酷暑と表現するにふさわしいものであり、涼しいであろう秋が到来するのを待ち遠しく思っていたからです。汗だくだくで毎日手術を執刀する身にとりましては、体力が勝負である故、日々健康に留意してはいるのですが、やはり夏場の暑さは正直応えます。しかしながら、何とか夜間クーラーをなるべく点けないように努力したせいか、夏風邪を患うことなく、この数ヶ月はほぼ不休で手術室フル稼働状態で働くことが出来ました。我ながら自分の身体を褒めてやりたいと思います。
さて、ご案内です。これまで水面下で計画しておりましたが、この度、福岡の商業都心部、「天神」に新たに当ファーストビューティクリニック(FBC)福岡天神院を開設する予定がほぼ決まりました。FBCの診療理念の遂行、使命実現に、より適合しそうなロケーションの良い、広めの新築ビルです。場所は天神2丁目西通り、岩田屋百貨店の近くです。来春4月1日グランドオープンを目指します。
ところで、先日は国のトップが代わる、という総裁選があり、結果、福田首相による「背水の陣」内閣が始まりました。政権政党自体が代わらない限り、その中で誰が総裁になっても、金太郎飴のように大局は何も変わらない気がします・・・。後がもう無い、失態はもはや一つでも許されない、という気を張った内閣なのでしょうけれど、「背水」どころか、すでに水の中にどっぷりと入ってしまい、川底の石に足を滑らしたら溺死する、に近い状態だと表現したほうがよい気がします。ミラクルな奇策でもあるのでしたら、それを早急に遂行して頂き、腐敗した政・官・業界を浄化し国民の信頼を少しでも回復させてほしいと願うだけです。
ただ、総裁選が事ある毎に、国家(日本国)とは何だろうか、国民(日本人)とは何だろうか、と考えが及ぶことは私だけでは無いと思います。国家とは国民の家、国民の居住地、homeland ですが、この家が何らかの内部原因(政治腐敗等)で朽ちたり、天からの自然災害を被ったり、外部から侵略されたりして無くなるとどうなるか、という大それた事に思いを馳せる人、特に若い方々は少ないのではないでしょうか。何せとても 大きな家、世界に誇る長い建国史を有している国家ですから・・・。
少し話しが逸れますが、私は大学の社会科受験科目で世界史を選択していました。その関係か、今でも少なからず歴史に興味を持っています。素人の私見で申し訳ありませんが、歴史には日本史と世界史がありますが、両者の内容は実は全く相違がある、と言えます。日本史は、政治・文化等の事柄で大半を占めているのに対し、世界史は、そのボリュームのほとんどが国土を賭けた争い事となっています。国民全体が真剣に必死になり、自分達の国土を守るべく戦う、という構図の歴史です。国土が侵略され無くなれば、そこの国民は当然ホームレスとなり消滅する、ということを先祖代々身を持って知っているからこそ、必死の攻防となるのでしょう。イスラエル国民の、その国土を愛するという心の深さを理解するには、彼らの2000年以上に及ぶ民族的大規模な、長い流浪・離散等の悲劇があった背景を考えねばなりません。日本人にはピンとこないかもしれませんね。何しろ建国以来、四方を天然の要塞である大海に守られ、国土が本当に消滅するかも、と真剣に思うほどの侵略を受けたことは、史上ほとんどありませんでしたから。せいぜい鎌倉時代の元寇の乱と、昭和の対米戦争の二回だけでしょうか。
日本国民は、上述から分かるように、世界と比べ、より恵まれた、運の良い条件下で存続してこられた、基本的にとても平和的、幸せな民族であると言えるのではないでしょうか。否それ以上で、平和ぼけしてしまった、おめでたい 民族といえるのでしょうね。
(システム上の問題があり、未完成、続きあり)