2010年11月16日(Tue) 2010年11月: 東京銀座院も今月で満7年となり、新しい8年目を迎えます。-不安定性の安定について思う-

2010年11月: 東京銀座院も今月で満7年となり、新しい8年目を迎えます。-不安定性の安定について思う-

東京銀座院にて: 銀座院生誕満7年、ついでに院長も・・

気がつけば晩秋の候、1日が1時間のように感じる自分に恨めしくも叱咤激励をしたい毎日を送っております。ところで当設ファーストビューティクリニックの一つである東京銀座院も、難産の末平成15年にオープンしてからこの11月11日で満7歳の誕生日を迎えました(ついでに私も・・・)。銀座院の特徴は、一つは狭いながらもなぜか落ち着いた安らぎの雰囲気が開院当初から朽ちることなくいつまでも感じられていることです。インテリアデザイナーさんのセンスの御蔭でしょうか。有難うございます。二つにはこれもオープン当初からですが、スタッフがほとんど変わっていないということです。Team Suzuki の一員として我がままな私と長く付き合って頂き感謝の至りであります。有難うございます。

さて、以前いろんな力(パワー)の種類がある中で、一番尊敬に値するものの一つは持続力であると述べたことがあります。特殊なスポーツや芸術・技術等は別としても、普通の仕事をするにおいては人間の能力は皆同じであり、違いは「意欲」であると仰る諸先生方も多いのではないでしょうか。私もそれはそのとおりかなと思いはします。ですが、では「意欲」と一言いいましてもその正体はいったい何なのでしょうか?またどうしたらそれが発現してくるのでしょうか?

意欲とは少なくとも前に向かうポジティブなエネルギーであるはずです。このエネルギーを萎えさせる因子は多々あると考えられますが、その中で意外にも大きなネガティブ因子は、自信、満足感、達成感、安心感、安定感等ではないかと思うのです。これらは実は皆が求める、幸せをイメージさせるフィーリングばかりです。逆説的なことを言っているようですが、しかしこれらのフィーリングこそが意欲の成長を阻害させるものであると私は感じるのです。それは人の心に慢心を生ませ、(人間も動物であるからして動物と同じく動いてナンボの生命体ですが)人の体をしてその大切な動きを鈍らせるからです。

逆に意欲の成長を促進させるものが、自信や満足感、安心・安定感の真逆であるところの、自信のなさ、不満足感、不安・不安定感であると言えるのです。自信がないから不満だから何かを得ようとする、不安だから動こうとするように、これら一見ネガティブなものが実は強力なポジティブなエネルギーを生み、意欲が高まるということなのです。この高まった意欲が強力な持続力を作るのではないでしょうか。

「継続は力なり」、とよく子供の頃から聞かせられましたが、継続することは決してたやすいことではありません。なぜなら一度中途半端に継続してしまうと、そこにどうしても自信や(実は中途半端な)達成感、満足感が出てしまい、結果意欲が萎えるからです。しかし、絶えず自信を持つことなく謙虚に、油断せずに不安感を抱き続け、変化する時空に合せ、勇気をもって安定から離れ変わることが、 (続く・・・・)